三代目の控え室談義

2011年05月10日 今週の読んでみました。

 

『地域再生の罠』−なぜ市民と地方は豊かになれないのか? 久繁哲之介著


私自身も地域活性化の活動や、色々な地域活性化イベントに
参加していていつも感じること。

果たして、これが本当に地域活性化になっているのか?
そもそも地域が活性するとはどういうことなのか…?

そんな疑問に少なからず応えてくれる本でした。 


まず、地域活性化とは何なのか?そもそも経済の活性化なのか?
地域で暮らす人々の満足度の向上なのか?
生活環境を整える事なのか?

立場によって色々と、目指すべきところが変わってきてしまう。
 

イベントを行って、年に一日、月に一日だけでも、そこに人がくれば活性化なのか?
それが成功なのか?例え、普段、日常の町並みは、閑古鳥が鳴いているような状況でも…



徳島でも似たようなことがあると思いますが、この本にも書いてあることなので
全国的に、こんな疑問をもつ人も多いのかもしれません。
 


著者は、本書の中で繰り返し「市民不在」を唱えております。

これは箱モノを作るという、目に見えるものから
イベントや地域サービスといったものまで。


地域で暮らす人の利益よりも、一部の業者、一部の業界が儲けを生むビジネスとなり
その結果、より地域経済が疲弊してしまう。と、危惧されています。
 


私も携わっております「食」のことについてはこう書かれています。

食の「グルメ化」「ブランド化」は、食の提供者も顧客も「美味しさ、価格の安さ、知名度の高さ」にばかり価値を見出そうとしがちだ。この価値基準は、非常に厳しい競争に曝されることは明々白々である。しかし、競争相手は他の地域のみならず、大企業の商品や、店舗も対象となる。並み大抵の努力では厳しい競争を勝ち残ることはできないだろう。その結果、地域再生というより、利益を追求するビジネスとして取り組まざるをえなくなる。もともとスローフードの本質を欠落したまま始めただけに、利益や効率を自ら進んで追い求めるようになる。

この動向は野菜直売所でより顕著に現れる。野菜直売所に野菜を提供する生産者と、そこに野菜を買い求めに足を運ぶ顧客は「安さと新鮮さ」という価値にこだわる点で一致している。この価値基準も非常に厳しい市場競争に曝される。なぜなら、単純に新鮮な野菜を並べ。それを安く売るだけなら、大資本店舗にすぐ「模倣」されてしまうからだ。

( …中略… )

こうした構造のもとで、野菜直売所が価格競争に巻き込まれ、利益を上げることに血道をあげるようになる傾向がみられる。たとえば生産者にノルマを課したり、販売員と生産者を分離して効率化を進める。その結果、野菜直売所そのものの魅力であった「生産者と消費者の会話」という魅力が削ぎ落とされてしまうのである。

 
では、どうすればいいのか?著者は、こう応えています。

地域産品を高く・多く売ろうとする考え方をあらため、市民の交流を促す場としての野菜直売所を位置づけなおすのである。



実は、この考えかたにヒントを得たのが、先日、子ども日に行いました
佐々木農園さんとのコラボ企画です。

▼佐々木農園と三八
http://sampa.seesaa.net/article/199500533.html


直売所で買えたものが、すぐ食べることが出来る。

すぐ食べることが出来るからこそ、お客さんからの反応も
ダイレクトにわかるしそこから交流が生まれる。

これは、規模を大きくして、、、

直売所で買った野菜が直ぐ近くの店舗で調理してくれて食べれる!

なんていう店があったら面白いなと思っています。

釣り堀とかではあるのかな。釣った魚をその場で調理してくれて食べるみたいなのが。
 

また、「場」という考え方では、今、私も取り組んでおります
四国鍋の活動も根っこは同じなのかもしれません。


 
他のには、コンパクトシティを唱えて、中心市街地での生活を提唱している
土建工学者の多くが大都市の郊外で生活をしているということにも注目し
なんとも滑稽な矛盾だと指摘しています。

コンパクトシティでは車より人にやさしい街をとの事ですが
その一方で地域の足である、路線バスや路面電車を廃止し

車がないとどこにも行けないような地域に作りあげているのも
土建工学者を始めとした利権を持つ人たちについても言及しています。



中心市街地の活性化は本当に重要なのか?

私個人の立場で言えば、駅前店があるので、とっても重要です。

しかし、大多数の徳島県民にとっては、寂しいけど、どうなろうが知ったこっちゃない。
もしかしたら、そう思っているのかもしれませんね…。

もしかしたら私も、駅前にお店が無いのなら…
中心市街地が活性化しようとしまいとどうでもいいかもしれません。
 

地域活性化におて利潤を追い求める姿勢を良しとしない文面で書かれておりましたが
言うてもお金は重要ではないにしろ必要です。

なので、商売をしている私の視点からでは、この姿勢を非難することはないと考えます。
 

もし、それ以外(儲け以外)になぜ、地域活動に参加しているのか?
と聞かれればいつもこう答えています。


そこに、私の大事な人達が住んでいるから。
 


今日から鳴門の地域情報を発信するサイトがオープンしました。

▼鳴との門-鳴門総合情報サイト-
(URL公開はしばらくお待ちください15時以降に再更新いたします。)

明日からUstream方法も実験的に始めてみます。

「作って、はい、終わり」の、提供者側の自己満足だけで終わらないように心がけ
市民の目線、生活者の目線に重きを置いた取り組が出来ればと思います。
posted by 三代目大将 at 11:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読んでみました! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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