三代目の控え室談義

2016年10月02日 未来への自立に向けて 〜第1回まちを良くする栄養学系インターンシップ事業報告〜


アドラー心理学で

「自立」とは、自らの意思で自らを承認し自分の価値を自分で決定できることである。
「自立」とは「自己中心性からの脱却」すること。

と言われています。

そして教育は「自立」を目的として行うことであり、教育者は決断を尊重しその決断を援助する。
いつでも援助する用意があることを伝え、近すぎない、援助できる距離で見守る人である。

と言われています。


現在、弊社で行っております人材育成インターン事業。

・まちを良くする未来のお店をつくろう!インターンシップ
・まちを良くする栄養学インターンシップ
・バイトプラス

の、3事業を運営しております。


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それぞれ、短期、中期、長期という期間の違いや、参加者の動機の違いなどもありますが
目的は弊社理念「出逢った全ての人に、いっぱいの幸せを」実現のための人材育成”共育”事業です。

特徴としては特筆しておかなくてはなりませんが、弊社では新卒採用は行っておりません。
採用の窓口は常に解放しておりますので、働いてみたい人にはいつでも応募しています。

では、なぜ弊社がインターンシップを行っているか?

「しごと」を通じた「ひと」の成長が「まち」の成長に繋がる

「まち」の成長が、「しごと(企業)」の成長につながる

と、考えているからです。

「ひと」に与えることで、巡り巡って、我々の幸せにつながっていると確信しているからです。
そして、その繋がりは螺旋を描き上昇していくと強くイメージしています。

弊社のインターンシップは後述しますが全3種ありますが、どれも「過酷」です。
中には、1万円を超える、有料インターンシップもあります。

それでも過去開催では、東京、大阪はもとより、遠くは九州から
交通費も参加費も支払ってまで参加してくださる学生さんもいます。

大学も、徳島大学だけではなく、東京大学、大阪大学の学生さんにも
弊社の理念、考え方に強く共感していただき参加してくださっております。


全3回にわたり、弊社で行っているインターンの紹介と、事業報告を行ってまいります。

まず、現在、進行中のインターン事業はこの2つ

・まちを良くする栄誉学インターンシップ
・バイトプラス

その中でも、佳境を迎えている

「まちを良くする栄養学インターンシップ」

に、ついて話を進めていくことにします。




管理栄養士の地位は低い!?


切っ掛けは、弊社人事担当である冨浪店長(三八製麺所の店長も兼ねているため)と
TIME徳島栄養士団体 代表 南部真也さんの出逢いにさかのぼります。

現在「徳島を「食」で元気にする」ためフリーの管理栄養士として活躍中の南部さん。

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▼TIME徳島栄養士団体

そんな管理栄養士の南部さんが社会に出たときに経験したギャップを軸に
冨浪店長が、既存の「まちを良くする未来のお店をつくろう!インターンシップ」
の、システムをベースにして、組み上げ、提案、即実行となりました。


南部さんが常に抱いていた管理栄養士の課題は

・他の医療系の国家資格に比べると業務量の割に所得が低い、地位が低い
・離職率が高い(結婚育児後、管理栄養士として働く人は少ない)
・企業の商品開発に憧れる人も多いが、一握りの学生しか就職に至らない。
・ビジネス感覚に乏しい
・だから現場で“いいように”使われやすい

と、言うものでした。

憧れていた世界とは違い、管理栄養士としての資格を持ちながら
管理栄養士の現場から去っていく人が多いそうです。



従来の商品開発と何がちがう?


インターンシップ構築にあたり拘ったのは「実践」です。
「販売し利益を出すことを目標とする」条件に開催を決めました。

よくある商品開発インターンシップでは

・学生たちがプレゼンをして終わり
・企業が商品化して販売という形

が、主流ですが、弊社では、販売まで自分たちの手で行うこと。そして「利益」を出すこと。
商品を責任持って自分たちの手で一般消費者の方に販売することを大切にします。

その場所として10月16日(日)開催のトモニSunSunマーケット様に協力いただきました。



私が、お店で商いをしている感覚に起因しているのだと思いますが
お客さんが美味しそうに食べている顔が、目の前で見えるのと見えないのでは
充実感や達成感が全く違うと考えたからです。また、ライブ感、現場感も重要と考えました。

逆を言えば「美味しくない」と言うこともリアルに伝わりますのである意味でシビアです。
乱暴な言い方をすれば「ヤリ逃げ」「売り逃げ」は許さないということ。

開発して、作って、食べてもらって、良いも悪いも、お客様からのリアルな
フィードバックをいただいてこその学びだと考えるからです。

利益を目標とすること、おカネを介在することで
より商品の価値が適正かどうかの判断もシビアになってきます。

言わば「実戦」

「竹光」ではなくて「真剣」を持って世界に立つ。

そうすることで「知っている」「分かっているつもり」から「やってみる」「やってみた」
つまりは「知識と経験の統合」を目的とした学びの場とすることが目的です。


おカネに関して補足すれば、商品開発費や保健所許可に関しては弊社が全額負担ですが
その他、出店に必要な諸経費、仕入れ、に関しては、自己資金で行ってもらいます。

開店時は、現金不足しているのこともあるので
そのチームには、弊社が出資し、後で、売上から回収します。

その代り、弊社が出資した額を返済した残りは、全て学生さんたちの利益となります。



次項からは、インターンシップ事業詳細について述べてまいります。



キックオフ 〜最良な関係のスタート〜


さて、これまでの経緯を簡単に振り返っておきますと、スタートしたのは6月中旬

・徳島大学医科栄養学科
・四国大学生活科学部管理栄養士養成課程
・徳島文理大学人間生活学部食物栄養学科

から15名、管理栄養士の資格取得に向けて日々勉強している大学生が集まり開催いたしました。

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「己を知り、相手を知る」ことを目的「ほめ育財団認定 ほめ育ナビゲーター」でもある
私が、講師として「相手の良いところにフォーカスを当てる」ワークを行いました。

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人間は社会的生物です。

人類の進化は、その身体的な弱さを補うため、協力し合って発展してきました。
人は必ず、人の協力がなくては生きていけません。

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目の前の人と、この先、4カ月にわたり共通の目的目標に向かい歩んでいくためには
欠かせない視点を得ることができた時間となりました。

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 強み勉強会〜本当の強みを知る〜

先のキックオフと同様に「己を知り、相手を知る」ことを目的に
現在、関西を中心に活躍中の(株)ミスキィ 強み診断士の西村氏を大阪より招き

「強みは与えあってこそ、誰かのために使ってこそ、輝く」
「人と自分は違っていて当然で、その違いがあるから尊い」

と、言う視点で「強み」についての講演をしていただき
ストレングスファインダーを用いて理論的に学ぶ機会を設けました。

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中間発表会〜容赦ないフィードバック〜


全部で3チームに編成をし進めてきたプログラム。
各チームがこの2か月間で創り上げてきた商品概要のプレゼンを行いました。

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自分たちの創ろうとしている商品が

・いかにして「まち」の人たちの人生を豊かにするのか?
・その商品はどのような想いで創ろうとしているのか?

など、想いの部分、理論の部分、そして試作品を実際に試食しながらの発表会となりました。

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そして中間発表会では、

(有)茶茶家 代表 澤田 氏
(株)メディコム 編集長 板垣 氏
佐々木農園 九代目 佐々木 氏
徳島大学大学院 助教授 中本 氏

と言った、経営、広告、素材、学問のプロの方々にフィードバックとアドバイスをいただきました。

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ここでは「美味しくない」「もう1回ゼロから作り直せば?」という厳しい意見もあり

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学生だからと言って手加減はありません。

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大人たちが本気だからこそ、学生たちも本気で取り組むことが出来るのです。




各チームでの動き〜想いの実現に向けて〜


各チーム、この間、毎週のようにMTGや調査を重ねてきました。

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ニーズ調査でアンケートを取りに出かけたり、試作品を食べてもらい感想を集めたり
誰かの家に集まって試作品を作ったり、大学の会議室で議論を交えたり。

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かなりの時間を費やしてまいりました。

南部さんには、プレゼン勉強会も開いていただき
学生たちが「どうすれば自分たちの想いを100%伝えることが出来るのか?」

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について学ぶ機会を創っていただきました。

そして運命の最終発表会へと臨むこととなります。



最終発表 〜スタートラインに立つ〜

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では、最終発表会で提出された、各チームの商品について紹介します。



【Aチーム】

〜いつでもそばに、そば米を〜

「さらざんどうぃっち」

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徳島県の名産である「そば米」のクッキーです。

砂糖を使わず、カボチャとサツマイモ本来の甘さ引き出したペーストを挟んでいます。
そば米の触感と、サンドされたペーストのまろやかで優しい自然な甘みを楽しむことができます。



【Bチーム】

〜幸せのおすそ分け〜

「フラワーマフィン」

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徳島県民の75%が知らない事実。

「カリフラワーの生産が日本一」と言うことに着目。
隠れた名産品であるカリフラワーを使用したマフィンです。

カリフラワーを練りこんだ生地は、ほんのりとした甘みと
ほのかに香るカリフラワーの香りを味わうことが出来ます。



【Cチーム】

〜一つの家族からはじまる食べ物を大切にできる街 〜

「パパッと子えびソース」

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家族の絆をテーマにつくられた商品です。

レンコンと干しエビがベースとなり、レンコンの甘さと、干しエビの香ばしさが癖になります。

何より、お父さんと子供が一緒に作ることをテーマにしていて
それだけ簡単手軽に作れることが出来ますし、どんな料理にも合うソース。

他の料理への使用方法なども案内されており
今後の広がりをワクワクさせてくれる商品です。

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今回は、フライドポテトにトッピングという形での提供となりました。


この、最終発表会は大きく分けて2つの意味がありました。

1つは、この3カ月間行ってき成果に対して優秀賞を決めるということ。
もう1つがトモニSunSunマーケット出場権を得るということです


最終発表の審査員には

(有)茶茶家 代表 澤田 氏
創業アドバイザー 里見 氏
佐々木農園 九代目 佐々木氏

そして、私の4名で務めさせていただきました。

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厳正な最審査のもと、優秀賞に輝いたのは、Cチームの「パパッと子えびソース」

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審査員からも「想いに共感できる」「今度の展望が楽しみ」「ロジックも完璧」と大絶賛でした。


そして、いよいよ出店できるか否かの審査へ移ります。
3カ月間、この出店を勝ち取るために時間を費やしてきました。

ただ、判定はシビアです。大人たちも本気です。
中途半端な想い、商品では容赦なく落とすと伝えてきました。

審査員4人中3人の承認を得れば出店という条件のもと投票を行いました。


途中ハラハラドキドキしましたが

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見事、全チーム出店することが叶いました!!




10月16日(日)トモニSunSunマーケットへ!!


見事、全チーム出店が叶いましたが、あくまでスタートラインに立っただけ。
10月16日は、いよいよ実戦です。

「竹光」を「真剣」に持ち替えて、容赦ないビジネスの世界へのデビュー戦です。

各チーム、この日に備えて、更に商品を改良してくるでしょう。
今も、毎日のように出店に向けてのメッセージが飛び交っています。

しかし厳しい評価、結果を知ることになるかもしれません。
それも受け止めることも大切な学びだとこのインターンでは捉えています。


10月16日トモニSunSunマーケット

日時:平成28年10月16日(日)9:00〜15:00

場所:徳島県徳島市新町橋1丁目5 新町川ボードウォーク



人生を繁盛に〜まちが活気づく〜


弊社のインターンでの基本姿勢は「何もしないこと」です。
環境と場所とゴールは与えますが、その間、こちら側からは何にもしません。

アクションを起こしてきたことに対してはしっかりとお答えはしますが
アクションを行わない人に対しては放置です。

「自分で考え、自ら行動をする」ことが求められます。

ただ、間に設けたフィードバック時に、現状について思いっきり直視させられるだけです。
そこから、どうするのかも自分たち次第である。

と、言う方針を取っています。

「自由」には「責任」が伴います。
どういう結果になったとしても「すべての責任我にありの精神を養う」

そんな機会の提供を心掛けています。
これが経営に臨む者の基本姿勢であると考えております。

一見、経営とは関係のないように思える管理栄養士の世界ですが
人は誰だって「それぞれの人生の経営者」です。

お店を繁盛に導くように自分自身の人生を繁盛に導くためにも「経営」ついて学ぶ必要があり
また、冒頭に書いたように商品開発を通じて「自立」に向けての考え方を学び、実践していくことで

運命に振り回される人生ではなく

運命を築いていくことができる

人生を歩んで行ってもらいたい

そのような「自立人」が「まち」に増えることにより、街が活気づくという想いから
本年6月から4カ月にわたるプログラムがスタートし、10月16日にゴールを迎えます。

ぜひ、そんな将来の日本を担う学生たちの本気も一緒に味わいに、成長した彼らに会いに

10月16日トモニSunSunマーケット

に、足を運んでくだされば本望です。

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日時:平成28年10月16日(日)9:00〜15:00

場所:徳島県徳島市新町橋1丁目5 新町川ボードウォーク


posted by 三代目大将 at 18:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | たまにはマジメに語る三代目。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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